良い子のプレゼント

僕は部屋に１体のロボットの模型を飾っている。
これは僕が子どもの頃、サンタさんから貰った宝物。
大好きなアニメに出てくるロボットで、一生懸命サンタさんにお願いして、いい子にしていたらクリスマスに貰えた。
今のロボットに比べるとちょっとダサいけど、そこがまたいい。唯一無二の僕の宝物。
そんな宝物を、妻に捨てられた。
僕にとっては宝物でも、妻にとっては邪魔でしかなかったようだ…
それが原因で妻とは離婚した。大切なものを失った僕は悲しみに暮れていた。
そんな今年のクリスマス。朝、目が覚めると僕の枕元にロボットの模型が佇んでいた。
間違いない！これは僕のだ！でも何で？
ロボットを見ると「メリークリスマス」と書かれたカードを持っていた。
サンタさんの仕業か…と自分を納得させた。

ちなみに一方元妻はと言うと、無駄に買い集めていたブランド品が全部消えてしまったらしく、大荒れのクリスマスとなったようだ。