ショートカット

0
1

彼氏にフラれ、やけ酒をした帰り道。背後から「ぢょきんっ!」と不気味な音がしたかと思うと、私の髪が切られていた。
振り返るとそこには20本腕の化物が鋏や櫛や鏡をそれぞれの手に私を見下ろしていた。
「どうせ切るならちゃんと仕上げて!」
酔った勢いもあってか、私は化物にヘアカットを注文してしまった。
彼の為に伸ばしていた髪。もう必要ない。
化物は私の背後に回ると鋏や櫛で私の髪をしっかり整える。私に鏡を見せては仕上がり具合を確認させてくれる。
されるがまま短くされる私の髪。だが、嫌な感じはしない。髪が切られる度に彼への未練も断ち切られていく。心の中の重いものが切り落とされていく。
ドライヤー代わりなのか、私の後頭部に息を吹きかける化物。
完成したヘアースタイルは怪しい魅力を持つショートカット。一目で気に入った。
「またお願いしてもいい?」
そう尋ねると化物は『ぢょきん』と書かれた名刺を渡してきた。
公開:24/12/11 21:37

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
そのIDも凍結されてしまったので旧アカウントには手出しができない状態です。
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…2年経過で、ただただ失望した…

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容