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 街の裏通りに、その小さな不思議銀行はあった。

 来月から新ニーサでも始めるか、と、寄ってみた。

 美人の狐のようなお姉さんがいた。
 
 「当行で新ニーサを始めると、オリジナルのサービス『モシ缶』が付きます。当行が潰れるもしもの時、差し上げます」

と、勧められ契約した。

 仕事も順調で忙しく、そして忘れかけた頃に、核戦争が始まった。

 不思議銀行は、最後の配当、モシ缶を配った。

 開けると、放射能除去装置の設計図が入っていた。
SF
公開:24/12/10 06:15

プリウス三世( 愛媛と高知 )

文章書く練習始めました。アニメ、原作小説、漫画を角度を変えて味わうのが好きです。

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