余命宣告

7
11

みらいと付き合い始めて、もう2年になる。みらいは体が弱くて病気になりがちだ。でも、どんな苦労も2人で乗り越えてきた。だからこそ、今回の病気も乗り越えることができると思っていた。
みらいに付き添って病院へ行った日。医者は言った。あなたの命は残り14日です。
残りの寿命の少なさを知ったみらいは呆然としていた。泣くことすらできないようだった。そんなみらいを見て、俺は決めた。
「もう決まってしまったことは仕方ない。これも運命だ。最後の日まで、精一杯みらいを楽しませてあげよう。」
こうして俺は、みらいが行きたい!
と言ったところへ連れて行った。沢山の思い出をつくるために。


ついに、最後の日が来てしまった。みらいとのお別れの日。沢山の思い出ができたから、もう悔いは無い。


俺はそっと目を閉じ、その日のうちに息を引き取った。余命宣告された日から、ちょうど14日後のことだった。
恋愛
公開:24/12/14 19:26

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容