僕の彼女はガードが堅い

「お前の彼女って…なんか怖いよな…」
よく言われる。

「お前の彼女ってガード硬すぎない？この前、後輩を誘おうとしたら『彼女が嫌がっています。やめて下さい。セクハラで訴えますよ』って妨害されたよ…」
彼女らしいや。

「しかもあの仮面みたいな無表情。圧倒されるよ…」
その仮面の下にある素顔に僕は惚れたんだけどね。

「お前、よくあの女を彼女に出来たよな」
まあね。何度も何度もアタックした結果、何とかゴールできたって感じかな？この調子で近い将来、結婚というゴールも…って考えている。

「そういやお前と彼女って同じスポーツやっていたんだって？」
うん。僕も彼女もアイスホッケーをやっていたよ。僕がフォワードで、彼女はキーパーをやっていたんだ。
あっ、当時の写真あるよ。見る？

「アイスホッケー、キーパーのマスクってジェイソンか被っている奴と同じなんだな…お前の彼女が怖い理由。なんか、納得した」