夜空
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花屋の奥さんは自室に食虫植物を置いている。
花屋の奥さんは毎日、その食虫植物に小虫がくっついているかどうか楽しみにしている。
花屋の奥さんがある日、いつものように食虫植物に目をやると、植物の粘液の中で小さな宇宙飛行士がもがいていた。
「あら」
花屋の奥さんはつぶやいた。
「あらあらあら」
花屋の奥さんは微笑んだ。
「だめじゃないこんなところに来ちゃ」
花屋の奥さんはその細い指で小さな宇宙飛行士をつまみ上げようとした。
すると小さな宇宙飛行士はじたばたと激しく抵抗し、しきりに腰に手をやった。どうやら武器を探しているらしい。
花屋の奥さんは肩をすくめ、微笑みながら部屋を出ていった。
その日、花屋の仕事を終えた花屋の奥さんが自室に戻ると、宇宙飛行士はすっかり溶けていた。
花屋の奥さんは窓を閉め、夜空を見上げた。
花屋の奥さんは毎日、その食虫植物に小虫がくっついているかどうか楽しみにしている。
花屋の奥さんがある日、いつものように食虫植物に目をやると、植物の粘液の中で小さな宇宙飛行士がもがいていた。
「あら」
花屋の奥さんはつぶやいた。
「あらあらあら」
花屋の奥さんは微笑んだ。
「だめじゃないこんなところに来ちゃ」
花屋の奥さんはその細い指で小さな宇宙飛行士をつまみ上げようとした。
すると小さな宇宙飛行士はじたばたと激しく抵抗し、しきりに腰に手をやった。どうやら武器を探しているらしい。
花屋の奥さんは肩をすくめ、微笑みながら部屋を出ていった。
その日、花屋の仕事を終えた花屋の奥さんが自室に戻ると、宇宙飛行士はすっかり溶けていた。
花屋の奥さんは窓を閉め、夜空を見上げた。
SF
公開:24/12/05 21:59
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
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