頭のコインケース

敏腕の「販売員」の譲二さん。今日も、食器の油落としの実演販売で、たくさんの売り上げを上げました。
販売レジの横で、「コインケース」に売り上げのコインをまとめながら、ふと思いました。「頭の中のいろんな考えも、このケースのように、仕分けできればいいな」
そこで知人のツテで、博士に頼み、「AI」と連動して、胸の中の情報を片づけて、仕分ける装置を考えてもらいました。

さて、その試作品ができました。帽子のような装置をかぶると、脳内のいろんな情報が、コインのように、その価値ごとに分けられます。
またその仕上がりをモニターで見れば、“頭の中の価値”も、大体わかるというのです。

装置をつけて、頭がスッキリした譲二さん。ついでに自分の頭の価値も、知りたいと思いました。すると、結果は・・・
『情報は豊富なのですが、どれも古くて平凡です。“大安売り”用には、もってこいの頭でしょう』と、出てしまったそうです。