また明日
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朝のゴミ捨て場に少年が立っている。ゴミ収集車がやってくる。作業員が車から降りて、ゴミを収集車に放り込む。作業員は少年に気づく。
「どうしたんだい坊や」
少年は答える。
「お母さんをゴミに出してもいいですか?」
作業員は尋ねる。
「お母さんの素材は何だい?」
少年は答える。
「針金と紙粘土です」
「紙粘土の部分は今日で、針金の部分は明日だね」
「紙粘土の部分だけ今持ってきていいですか」
「ああ、いいとも」
少年は自宅へ駆けていき、紙粘土の塊を抱えて戻ってくる。紙粘土はかろうじて人間の形をしていて、うっすらピンク色で塗られている。
「じゃあこれお願いします」
「はいはい」
作業員はそれを収集車に放り込もうとして、手を止めて少年に尋ねる。
「見てるかい?」
少年は答える。
「はい」
作業員は少年の母を収集車に放り込む。
「じゃあまた明日」
「はい、また明日」
「どうしたんだい坊や」
少年は答える。
「お母さんをゴミに出してもいいですか?」
作業員は尋ねる。
「お母さんの素材は何だい?」
少年は答える。
「針金と紙粘土です」
「紙粘土の部分は今日で、針金の部分は明日だね」
「紙粘土の部分だけ今持ってきていいですか」
「ああ、いいとも」
少年は自宅へ駆けていき、紙粘土の塊を抱えて戻ってくる。紙粘土はかろうじて人間の形をしていて、うっすらピンク色で塗られている。
「じゃあこれお願いします」
「はいはい」
作業員はそれを収集車に放り込もうとして、手を止めて少年に尋ねる。
「見てるかい?」
少年は答える。
「はい」
作業員は少年の母を収集車に放り込む。
「じゃあまた明日」
「はい、また明日」
ホラー
公開:24/12/01 17:40
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
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