縁考寺
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とある女性は大いに腹を立てていた。彼氏が、だらしないからだ。もう結婚するつもりが無くなった。別れてやる。縁を切るつもりで、寺に願掛けに来た。
お賽銭を投げ、
「どうぞ、彼と縁が切れますように」
と、願って見上げると、大仏様は春の陽気にうつらうつらしていた。
唖然としたが、なんか憎めない。境内を見渡すと、桜も綺麗だ。
大仏様の穏やかな寝顔を拝むと、彼に対する情の色が変わる。
「私に悪い所あるかも・・・」
融通が利かない、自己中心、などなど彷彿する。
今日の所は、大仏様に免じてもう一度やり直してみよう。一礼して外に出た。
不思議な気がして場所でも間違えたのだろうかと、よく見ると、門には「縁考寺」とあった。
お賽銭を投げ、
「どうぞ、彼と縁が切れますように」
と、願って見上げると、大仏様は春の陽気にうつらうつらしていた。
唖然としたが、なんか憎めない。境内を見渡すと、桜も綺麗だ。
大仏様の穏やかな寝顔を拝むと、彼に対する情の色が変わる。
「私に悪い所あるかも・・・」
融通が利かない、自己中心、などなど彷彿する。
今日の所は、大仏様に免じてもう一度やり直してみよう。一礼して外に出た。
不思議な気がして場所でも間違えたのだろうかと、よく見ると、門には「縁考寺」とあった。
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公開:24/11/27 14:00
文章書く練習始めました。アニメ好きで、原作小説と漫画を角度を変えて味わうのが好きです。
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