サンタのぬい

生意気盛りなウチの娘だが、先日サンタのぬいを作ってあげたら凄く喜んでくれた上、良い子になった。
「あのね！サンタさんがいい子にしていないとプレゼントあげないっていうんだ！だから私、サンタさんに私がいい子だってこと、見せなきゃならないの！」
そう言って肌身離さずサンタのぬいを持ち歩く娘。まるで弟か妹に自分はお姉ちゃんである！と自慢しているようにも見える。
少しだけ成長した娘に嬉しさと、少しだけ寂しさも憶えてしまった。

昨夜、サンタのぬいを見ると酷く汚れ、クタクタになっていた。これじゃブラックサンタだ。
私は今日１日、娘からサンタのぬいを預かると洗って綺麗にして、中の綿を詰め替えた。
「いつも娘を見守ってくれて、ありがとうございます」
お疲れ様のサンタに感謝の言葉を告げる。
そんな私への恩返しだろうか？
今日から１カ月後のクリスマスの翌日。私のお腹の中、新しい命を授かっている事に気が付いた。