美味しそうなので
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朝の街の人込みの中に、年齢も性別もばらばらな集団がいる。
その集団の構成員は全員、頭に鉢巻を巻いている。
鉢巻の正面には、ニワトリのイラストがプリントされている。
彼らは手にからあげを持っていて、街行く人々にそれを配っている。
配る時に何かを言っている。しかし、その声はまるでニワトリの鳴き声のようで、何を言っているかはわからない。
人々は困惑しながらも、そのからあげがあまりにも美味しそうなので、ついつい受け取っている。
やがて集団はあらかたのからあげを配り終える。
構成員たちが集団のリーダーのもとに集まってくる。
リーダーはうなずき、スマホを取り出す。そしてどこかに連絡を取る。
数分後、街の上空に数機の戦闘機が飛んでくる。
リーダーはさっと手を挙げる。
戦闘機から一斉に、街にレモン汁が散布される。
その集団の構成員は全員、頭に鉢巻を巻いている。
鉢巻の正面には、ニワトリのイラストがプリントされている。
彼らは手にからあげを持っていて、街行く人々にそれを配っている。
配る時に何かを言っている。しかし、その声はまるでニワトリの鳴き声のようで、何を言っているかはわからない。
人々は困惑しながらも、そのからあげがあまりにも美味しそうなので、ついつい受け取っている。
やがて集団はあらかたのからあげを配り終える。
構成員たちが集団のリーダーのもとに集まってくる。
リーダーはうなずき、スマホを取り出す。そしてどこかに連絡を取る。
数分後、街の上空に数機の戦闘機が飛んでくる。
リーダーはさっと手を挙げる。
戦闘機から一斉に、街にレモン汁が散布される。
ホラー
公開:24/11/22 22:29
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
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