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冬の朝。
吐き出した大きな白い溜め息が【?】の形になり、心配そうに私の顔を覗き込むようにして横へ並んで歩き出した。
「ほら、今日はこの間のテストが返ってくるんだよ…」
白い問息は納得したのかぴょこぴょこと跳ねると消え、今度は問いへ答えた時に私の口から零れた白い息たちが集まって【旗】の形になり揺れた。おそらく息なりに励ましてくれているつもりなのだろうが、それだと白旗で降参してるみたいだよ?
そうとは気づかず、尚も健気にフレフレと揺れる白い吐息を私は大きな口をあけて飲み込んだ。
「食べちゃいたいくらいに可愛かったから」
喉元を通り抜けた白い問息にまた答える。
クスッと笑った私から零れる白く小さな息は冬晴れの中に溶けていき、キラキラと笑いながら透明に輝いていた。
吐き出した大きな白い溜め息が【?】の形になり、心配そうに私の顔を覗き込むようにして横へ並んで歩き出した。
「ほら、今日はこの間のテストが返ってくるんだよ…」
白い問息は納得したのかぴょこぴょこと跳ねると消え、今度は問いへ答えた時に私の口から零れた白い息たちが集まって【旗】の形になり揺れた。おそらく息なりに励ましてくれているつもりなのだろうが、それだと白旗で降参してるみたいだよ?
そうとは気づかず、尚も健気にフレフレと揺れる白い吐息を私は大きな口をあけて飲み込んだ。
「食べちゃいたいくらいに可愛かったから」
喉元を通り抜けた白い問息にまた答える。
クスッと笑った私から零れる白く小さな息は冬晴れの中に溶けていき、キラキラと笑いながら透明に輝いていた。
ファンタジー
公開:24/11/21 18:08
読んでくれてありがとう!
寒い季節になったから、気が向いた時にふらりと立ち寄ってゆるーく投稿しています。
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