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「これ、すっごい面白い推理小説なんだよ。よかったら読んでみて!」と、最近仲良くなった亜美から手渡されたのは、ずっしりしたハードカバーの本だった。
青黒い表紙に白色の明朝体で『貴方がまだ出会ったことのないネタバラシ型推理小説』と書いてある。
「最初から犯人が自供してるとか?」
「まぁ近いものはあるかなぁ?」
ふぅん、と気のない返事をしつつ、無類の推理小説好きとしては、いますぐにでも家におこもりして、物語の世界に飛び込みたいところである。
しかしそこはグッと抑えて、さっきからずっと疑問に思っていた件についてたずねた。
「ところで真ん中辺りに挟まれてるしおりってなにか意味があるの?」
「そこで犯人が登場してネタバラシするんだよ」
「あ゛〜っ!!」
青黒い表紙に白色の明朝体で『貴方がまだ出会ったことのないネタバラシ型推理小説』と書いてある。
「最初から犯人が自供してるとか?」
「まぁ近いものはあるかなぁ?」
ふぅん、と気のない返事をしつつ、無類の推理小説好きとしては、いますぐにでも家におこもりして、物語の世界に飛び込みたいところである。
しかしそこはグッと抑えて、さっきからずっと疑問に思っていた件についてたずねた。
「ところで真ん中辺りに挟まれてるしおりってなにか意味があるの?」
「そこで犯人が登場してネタバラシするんだよ」
「あ゛〜っ!!」
その他
公開:24/11/16 14:02
☆やコメントありがとうございます✨
以前のアカウントにログインできなくなってしまい、つくりなおしました。
清流の国ぎふショートショート文芸賞 入選
ときどき短編〜長編も書いています(別名義もあります)
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