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結婚式の打ち合わせの後
薄暗いバーに彼と立ち寄った。
壮年のマスターが「いらっしゃいませ」とカウンター席を勧める。
私達の前にカクテルが置かれた。
「まだ頼んでいないのに…サプライズ?」
彼は微笑む。
マスターは徐にトランプを取り出しシャッフルをする。
「抱えているお悩みを考えてカードを一枚選んで下さい」とカードを広げる。
私は少し考えて「ジョーカー」を選んだ。
ジョーカーを戻しシャッフルをして渡す。
マスターが手元にカードを広げて
ゆっくり手をかざすとジョーカーが消えていた。
カクテルを飲むと私達は店を出た。
彼には言わなかったけど地味なマジックだと思った。
だけど帰宅して着替えた時、抱えている悩みを聞いた理由が分かった。
私が子供の頃に負った右腕の火傷跡が綺麗に消えていたから。
式の当日
念願のプリンセスラインの純白ドレスを着た私は
彼と手を繋いでチャペルへと歩き始めた。
薄暗いバーに彼と立ち寄った。
壮年のマスターが「いらっしゃいませ」とカウンター席を勧める。
私達の前にカクテルが置かれた。
「まだ頼んでいないのに…サプライズ?」
彼は微笑む。
マスターは徐にトランプを取り出しシャッフルをする。
「抱えているお悩みを考えてカードを一枚選んで下さい」とカードを広げる。
私は少し考えて「ジョーカー」を選んだ。
ジョーカーを戻しシャッフルをして渡す。
マスターが手元にカードを広げて
ゆっくり手をかざすとジョーカーが消えていた。
カクテルを飲むと私達は店を出た。
彼には言わなかったけど地味なマジックだと思った。
だけど帰宅して着替えた時、抱えている悩みを聞いた理由が分かった。
私が子供の頃に負った右腕の火傷跡が綺麗に消えていたから。
式の当日
念願のプリンセスラインの純白ドレスを着た私は
彼と手を繋いでチャペルへと歩き始めた。
ファンタジー
公開:24/11/16 12:05
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