俺たちの世界征服、まだ始まったばかり

「世界征服！」
「静かにしろ！隣の部屋に母ちゃんがいるんだ。聞かれたらはっ倒されるぞ」
「すみません。でもさすが先輩です。スケールが違いますね。で、世界征服するには何が必要なんです？」
「まず金だな。お前いくらある？」
「150円あります！缶ジュースは買えます！」
「甘いな。俺は千円だ」
「千円も！先輩、金持ちっス」
「だが、世界征服には足りない。クラウドファンディングで資金を集めるんだ」
「いいアイデアっス！次は？」
「仲間だ。二人じゃ足りないからタウンワークで募集する。世界征服の仲間募集！アットホームな職場です。時給850円」
「すぐ集まりますね！次は？」
「武器だ。戦車や拳銃がいるな。お前、持ってないか？」
「無いですよ！扇子やうな重なら用意できますけど」
「バカ！Amazonで探すか」
こうして二人の小学生は壮大な計画を語り合う。夢のない時代でも、こんな夢を持ってもいいじゃないか。