緑子さん
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植物の精霊であるドリアードの緑子さんは、大変な美人である上に、イケメンと見ると誘惑せずにはいられない性質なものですから、彼女に思いを寄せる男達から、引っ切り無しに愛の告白を受けておりました。
「緑子さん、僕の恋人になってください!」
「ごめんなさい、私にはもうお付き合いしている人がいるの」
「そんな! あなたが僕を誘惑して、その気にさせたんじゃありませんか! あんまりだ、酷すぎる!」
「それじゃ、こうしましょう」
緑子さんはバッグからナイフを取り出すと、左手の小指をチョンと切り落としました。
「あなたにこの小指を差し上げます。これをよく肥えた土に植えて、毎日たっぷりと水を与えてください。三ヶ月ほどで新しい私が育ち切りますから」
「緑子さん、僕の恋人になってください!」
「ごめんなさい、私にはもうお付き合いしている人がいるの」
「そんな! あなたが僕を誘惑して、その気にさせたんじゃありませんか! あんまりだ、酷すぎる!」
「それじゃ、こうしましょう」
緑子さんはバッグからナイフを取り出すと、左手の小指をチョンと切り落としました。
「あなたにこの小指を差し上げます。これをよく肥えた土に植えて、毎日たっぷりと水を与えてください。三ヶ月ほどで新しい私が育ち切りますから」
ファンタジー
公開:24/11/15 20:38
更新:24/11/16 08:47
更新:24/11/16 08:47
純愛ものを書きたいと夢見るお年頃
週一くらいで投稿したいです
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