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幼少期。忙しい両親に変わって私の面倒を見てくれたのは家政婦ロボットだった。
私にとって彼女は母以上に甘えられる存在で、母の日には彼女に手紙で感謝の気持ちを伝えた。
彼女は真面目だから手紙の返事をくれた。それが嬉しくて彼女に返事を書いた。
彼女は毎日手紙をくれるようになった。思春期の私はそれを疎ましく思う事もあった。
だけど彼女は1日も欠かさず手紙を書いてくれた。だから私も返事は書かずとも、手紙に目だけは必ず通していた。
大人になり、一人暮らしを始めた私。その際、両親に頼んで彼女を譲ってもらった。
仕事で辛い事があっても、家に帰れば彼女の手料理と手紙が待っている。それだけで毎日頑張れた。
ある日、彼女に故障が見つかった。20年以上も前の機体だ。仕方がない。
私は彼女のデータを新しい体へと移し替えた。施術は無事完了。その日も彼女は手紙をくれた。
筆跡の変わった手紙を見て、少しだけ悲しくなった。
公開:24/11/10 20:56
テセウスの船

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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