ユウジコウジ

「あーあ、コウジとも話も合わなくなってきたな。」コウジは俺の高校からの親友だ。俺は家から近い高校ではなく、家から遠い高校に進学した。明確な理由はない。ただ、新しい場所に行ったら、心機一転頑張れると思った。思ったよりも、友達は作れなかった。そんな俺に話しかけてきてくれたのがコウジだった。コウジとは、笑いのツボも音楽の趣味も合っていたので、どんどん意気投合した。恋煩いや夢も話した。あいつがいると、他の人とも話せる。コウジはいい奴だ。
「ユウジのやつ、大丈夫なのか？」ユウジは俺の高校の同級生だ。いろんな人に会ってみたくてわざわざ家から遠い高校を選んだみたいだが、その割には俺以外の奴と親しげに話してる姿は見なかった。ただ、なんとなく気になり話しかけてみたら、意気投合した。あいつには夢があるらしい。俺も同じような夢を持っていたから、あいつと上京した。けれどあいつは努力してない。環境のせいにしている。