訪れた時…

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「もう君とは一緒にいられない さよならだ」
突然告げられる彼からの言葉

「どうして?わたしはこんなにあなたを必要としてるのに…」
突然の別れの切り出しに狼狽えてしまう

「キミの期待に応えることができなくなったから」
彼はわたしの手をすり抜けて行く

「そんな…ひどい 今ここでわたしを一人ぼっちにさせないで」
焦燥 哀願 わたしはどれだけ彼を必要としているかを訴える

「さようなら…」
カラカラと虚しく音だけが響く

「わたしのせいだ…」
自らの不注意を呪う
彼がわたしの元から消えてしまうのも当然だ
もう彼に触れることもできない
わたしの手は宙を彷徨う

「くよくよしてても仕方ない 彼に笑われるだけだ」
わたしは前を向きこれからどうすべきかを考える

自分の愚かさ恥ずかしさをかなぐり捨てわたしは叫ぶ!

「おかあさぁぁぁあああん!!
トイレットペーパーなくなったあぁぁぁ!!」
ファンタジー
公開:24/11/11 21:25
#絶望 #紙に見離される #最初に確かめておけば #最後はおかあさん

icchi

頭の中に浮かんでは消える意味のない想いのようなものを成仏させてあげたくて書いてます

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