その名が世界を変えた──ブランドとネーミングの力

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名前はただのラベルに見えるかもしれないが、製品の運命を左右する要素だ。私たちは無意識に名前に感情を重ね、親しみや抵抗を感じる。「iPod」が「SoundSquare」だったら、スタイリッシュな未来感が失われ、平凡な電子機器に埋もれてしまったかもしれない。「Walkman」が「Soundabout」だったなら、あの時代の若者に「自分だけの音楽空間」を提供できただろうか。歴史に残る名前には、それにふさわしい意味や感覚が込められている。名前は単なる符号ではなく、製品の価値や夢を凝縮した「物語」であり、ブランドのビジョンや文化的背景が交差する。ネーミングがいかに製品の成否を分け、日常や歴史に影響を及ぼしてきたかをこの本で紐解いていく。

オゲレツ お珍歩大魔神 著 
「その名が世界を変えた──ブランドとネーミングの力」 まえがき、より抜粋
その他
公開:24/11/11 20:53
更新:24/11/12 00:15

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