長距離恋愛販売中

　高齢化が進み一人寂しく生活をしているシニアが増えつつある。しかし、住まいの近くで新しい愛を探す気力も無いシニアが多く、孤独死につながることが懸念されてきた。若者の結婚が遅くなっていることも問題ではあるが、多くの知恵を持っているシニア層が減少することも頭の痛くなる問題である。

　そこでマッチングアプリの開発会社と地方が手を組み、長距離恋愛促進マッチングというアプリを作った。遠く離れている一人住まいのシニア同士を結びつけるアプリだ。もちろん移動のための支援金も準備された。

　簡単なネット操作でお見合いができる仕組みはシニア層に大受けとなり、盛り上がりを見せている。歳を取っても愛を求める気持ちは色褪せてはいなかった。

　アプリを立ち上げると、支援金を使い果たしていない間は「長距離恋愛販売中」と表示されるようになっている。一人暮らしのシニアの需要を掘り起こしたアプリだと評価されている。