猫じゃらし+ロボット掃除機

0
1

 ある時、炭谷博士は、ロボット掃除機に猫じゃらしをつけて、愛猫のトーマを遊ばせようと考案した。
 要するに、炭谷博士は面倒くさがりなのだ。自分でトーマを遊ばせるより、自動的に遊ばせるほうが楽だという結論に達した。それに掃除とペットの扱いがいっぺんに済むというのは、なんて大発明なんだろうと、オレは天才だと自惚れた。
「さぁトーマ!遊びなさい!」
「にゃん!」
 トーマは、ロボット掃除機に付けられた猫じゃらしにじゃれて遊んでいた。
 初めはトーマも喜んでいたが、やがて遊ばなくなった。
 それもそのはず、猫じゃらしをロボット掃除機が吸い込んでしまったのだ。
 そうしてこの発明は、夢のごとく消えてしまった。
その他
公開:24/11/05 05:14
更新:24/11/05 05:16

ふくらごはん( 北海道 )

 こんにちは。お読みいただきありがとうございます。まず私がつねづね心がけているのは、大勢の人がわかるようにする事です。それなりの読みやすさを求めています。
 そして継続は力なりです。
 よろしくお願いいたします

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容