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牧場で乳牛管理をしている私の朝は早い。
太陽よりも早く起きて、牛たちの体調管理を始める。
私の娘も同然な牛たち。優しく今日の調子を問いかける。言葉は通じなくても、心は通じる。
彼女達は毎日私に最高の牛乳を分けてくれる。
私はその牛乳を加工し、バターやクリームなんかを作っている。
これらは好評で遠方から買いにくるお客さんだっている。
そのお客さんの中にはあの有名な山猫軒の名前もある。
注文の多い料理店でも出てきた、人に塗る為のクリームをこさえたのは何を隠そう私の曾祖父である。
古くからの常連さん。その期待は裏切れない。
先日も『壺いっぱいの牛乳クリームをください』と手紙が来ていた。
山猫軒がやってくるその日の朝、最高級のものを用意しておく。
クリームの匂いがたっぷりしみ込んだ私に涎を垂らす従業員の猫。それは最高の褒め涎だ。
びゅぅっと強い風に目を閉じる。山猫軒はお礼の手紙を残し、消えていた。
公開:24/11/08 21:24

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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