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『お父様からお品物を預かっております』
父の行きつけのバーから連絡があった。昨日、父が亡くなったのを聞いての事だろう。
店を訪れるも私はお酒が飲めないので興味もない。父のキープボトルは店に譲るつもりだった。
「こちらをどうぞ」
だが出てきたのはボトルではなくケーキだった。
「ブランデーケーキです。アルコールは大丈夫ですか?」
「これくらいなら…」と答えつつもあまり食べられない。この1ピースで十分だ。
そのケーキはまさに男好みする味だった。父が好きそうな味だ。
「お父様はいつも当店でこのケーキを召し上がっていました」
店主が私に手紙を差し出す。
「お父様のボトルに添えられていた手紙です」
手紙には父がどれだけ私や家族を愛しているか、素面では語れない事が山ほど書かれていた。
それを読み、思わず涙してしまう。
どうやら私も今、相当に酔っているみたいだ。
隣に父の幻影が見えてしまっているのだから。
公開:24/11/06 20:46

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…

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