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 高僧の修行でも武者修行でも苦行というのはあるが、楽行というのはあまり無い。苦しい事を続けていたら、いつか楽が出来るという考えなのか?
 結局楽をしたいのは人間なのだと考えられる。どうせなら苦行を積んで極楽へ行きたい人もいる。しかし世の中そういう人間ばかりでもない。
「俺は、苦しい事など真っ平だ。今、楽しい人生を送りたい。後の事は考えちゃいない」
 安男は安易に考えた。カラオケ、イベント参加、ギャンブルなど楽なものに手を染めていった。
 するとある日、安男は身体がダルい事に気づいた。
「なんだ〜やけに身体がダルいな。どうしてだろう」
 安男は思いついた。
「そうか。楽しい事にのめり込んで、休む暇も無かったのだ!それじゃあ疲れるわけだ」
 それから安男は、真面目に働くようになった。そして、休む時はしっかり休むようになった。生活にメリハリをつける、それが真の楽行だという事を知ったのだ。
その他
公開:24/11/06 04:24
更新:24/11/06 06:45

ふくらごはん( 北海道 )

 こんにちは。お読みいただきありがとうございます。まず私がつねづね心がけているのは、大勢の人がわかるようにする事です。それなりの読みやすさを求めています。
 そして継続は力なりです。
 よろしくお願いいたします

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