《ゆめ》と願い。

わたしはね、小さなころから見てきた《ゆめ》があるの。

それはね…………。

みんながみんな自分らしくあれる家がある《ゆめ》。

だってみんな無意識のうちに誰かに合わせているじゃない。それが私にとっては大きなストレスだったんだ。

わたしはね、ずっとずっと願っているの。

それはね…………。

誰も傷つかない町を。
人って傷つけ合いながら生きているじゃない。私にはその傷が大きすぎたんだ。

わたしの夢と願いは叶わない。どこかで誰かが自分を見失い、どこかで誰かが傷つく。それでも希望は持ち続ける。そしたら、いつか叶うと思えるから。それが例え虚像だとしても。