“夢”実現装置

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その日、

“地”は鳴動し、二つに割れた。
そこから這い出てきたのは、邪悪な魔王サタン。
フーッ、フーッ!…荒い、灼熱のような息を撒き散らしながら、雄叫びをあげ暴れに暴れ、喰えるものは何でも喰い荒らした。

悲鳴の渦、瓦礫の山、、、
炎炎炎炎炎炎炎炎炎炎炎炎炎炎…

誰か、誰か助けてくれ…

その時。

もう一方から現れた荒々しい巨体…

嗚呼、あれは、ゴ…


「ハッ!!!」
「おー起きたか。汗ビッショリだゾ~」
若い科学者が愉快そうに俺の顔を覗き込んだ。俺は不機嫌な顔で起き上がると、ヘッドホン型の夢実現装置を無造作に外した。
「良い夢は見れたかにゃ?」
「サイアク…」
見たい夢が見れる装置なんて誰も欲しかねぇよ…。
大きく伸びをすると「あばよ~」と研究所を後にした。
だから、科学者がほくそ笑む所は見ていない。

「…なんだ、コレ」

外に出ると。そこは……
夢実現て、
え…?
SF
公開:24/05/08 20:26

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