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「お星さまは僕のもんだい!」
「まぁ!お星さまは今年もお姉ちゃんのものよ?」
二匹の鯉のぼりの姉弟がお星さまと呼んで空高くまで追いかけているのは、鯉のぼりの先端についている矢車。キラキラと皐月の空に輝くあの矢車を、鯉のぼりの子供達が取り合いっ子して遊ぶのは人間達にあまり知られていない。父のぼりと母のぼりは子らの無垢な様子に口を大きくあけて笑いあっている。
「届いた!うふふ、私の勝ち〜♪」
どうやら今年も姉のぼりが先に星へ届いたようだ。べそをかきながら悔しがる弟のぼりの頭を母のぼりが尾っぽで優しく撫でてなだめる。
「大丈夫よ、お星さまならまだあるのだから。ほら、あっちに…」
「そうだぞ!よし、皆で泳いで行こうか!!」
父のぼりと母のぼりが丸く大きな目で見つめる先には、青いお星さまが揺れるように沢山光っていた。
私も後から知ったのだが、あれは矢車草というお花なんだってね。
「まぁ!お星さまは今年もお姉ちゃんのものよ?」
二匹の鯉のぼりの姉弟がお星さまと呼んで空高くまで追いかけているのは、鯉のぼりの先端についている矢車。キラキラと皐月の空に輝くあの矢車を、鯉のぼりの子供達が取り合いっ子して遊ぶのは人間達にあまり知られていない。父のぼりと母のぼりは子らの無垢な様子に口を大きくあけて笑いあっている。
「届いた!うふふ、私の勝ち〜♪」
どうやら今年も姉のぼりが先に星へ届いたようだ。べそをかきながら悔しがる弟のぼりの頭を母のぼりが尾っぽで優しく撫でてなだめる。
「大丈夫よ、お星さまならまだあるのだから。ほら、あっちに…」
「そうだぞ!よし、皆で泳いで行こうか!!」
父のぼりと母のぼりが丸く大きな目で見つめる先には、青いお星さまが揺れるように沢山光っていた。
私も後から知ったのだが、あれは矢車草というお花なんだってね。
ファンタジー
公開:24/05/08 12:00
更新:25/01/06 07:26
更新:25/01/06 07:26
こどもの日
ページを開いてくださり、ありがとうございました♪
6月12日〜6月末まで勝手にチャレンジしていた毎日投稿を無事達成することができたので7月から夏休みに入りま〜す(◍•ᴗ•◍)
ガーデンでは☆を押してくださったのがどなたかわからないシステムですが、そんな中☆を押してくださった方ありがとうございました!また、リアクション等されていなくとも作品を開き読んでくださった方がいらっしゃいましたとしたら、重ねて感謝申し上げます。貴重な時間を割いていただきありがとうございました!!
もちろん、いつも楽しいコメントをくれるあなたも心からありがとう♪
では、暫くばいばいぴょ〜ん!
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