ピー子とチュン子

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私は小鳥のピー子。言葉をつっかえてしまう吃音、という発話障害を持っている。

今日は友達のチュン子とオレンジジュースを飲みながらおしゃべりをしている。

「チュンチュンチュン」
(最近ピー子の吃音の調子良くなってるね)

「ピ、ピピ?ピ、ピピッピピ」
(や、やっぱり?じ、自分の話し方が嫌いじゃなくなってからなんだよね)

「チュンチュンチュン」
(この調子で完全に治ったらいいね)

「ピピ、ピピピッ」
(う〜ん、このままでもいいかな)

「チュン、チュン?」
(え、どうして?)

「ピ、ピピッ、ピピピッピッピ」
(だ、だって、今まで吃音と一緒に生きてきたのに、急になくなるのもな〜)

「チュン!チュン!」
(そうだね!ピー子の個性だもんね!)

チュン子の言葉に嬉しくなった。
オレンジジュースを飲み干して残念そうにしていたチュン子に、私の分を少し分けてあげた。
ファンタジー
公開:24/05/04 22:08
更新:24/05/04 22:11
吃音 100人に1人

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