ゲームセンターみたいな彼女

僕の彼女はゲームセンターみたいな女性。
非力で、重いものが持てない。まるでクレーンゲームのアームようだ。だからつい、手助けしたくなる。
お互い社会人。だから会えない時間が長く続く時もある。
積もりに積もった時間はまるでお菓子のタワー。高く積まれた時間を突き動かし、崩すのは僕の中の募った思い。一気に崩れるお菓子のタワー。僕らは甘い時間を手にする。
会話にはタイミングが必要だ。上手く当たればバーが下がり、会話の種が落ちてくる。外す事も多いこのゲームはとにかく相手を見る必要がある。
ゲームセンターみたいな彼女。お別れの時間が来ると、僕の両手には彼女から受け取った思い出いっぱいになっている。
それを僕は部屋へと飾る。ゲームセンターの景品と同じで沢山手に入れてもまだまだ欲しくなる。
彼女に会いたい…まだ時間はある。僕は恋ンを握りしめ、彼女に会いに行く。
僕のコンティニュー。受け入れてくれるといいな。