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カフェにいつものメンバーを招集した。今日行われる討論会のテーマは「サンドウィッチ」である。
ところが古米のヨシネさんは、開口一番で驚くべき提案をした。
「今日はサンドウィッチ、やめません?」
「ルール違反でしょ、テーマを突発的に変えるなんて」と怒りだしたのは中堅どころのシノダさん。私も当然、シノダさんに賛同した。
「今日はサンドウィッチってだいぶ前から決めてましたし、ヨシネさんだって乗り気だったじゃないですか」
「だけどわたし、本当は大嫌いなんだもの。サンドウィッチ……」
「サンドウィッチが……大嫌い!?」
日頃から嫌いな食べ物は一切ないと豪語していたヨシネさんの爆弾発言にメンバー全員が凍り付く。すると突然うしろの席に座っていた老婆が叫んだ。
「どうせあたしゃ、嫌われ者だよ!」
入口を飛びだすなりほうきに乗って飛び去った老婆。
老婆はウィッチ=魔女という説で盛り上がり、親睦を深めた。
ところが古米のヨシネさんは、開口一番で驚くべき提案をした。
「今日はサンドウィッチ、やめません?」
「ルール違反でしょ、テーマを突発的に変えるなんて」と怒りだしたのは中堅どころのシノダさん。私も当然、シノダさんに賛同した。
「今日はサンドウィッチってだいぶ前から決めてましたし、ヨシネさんだって乗り気だったじゃないですか」
「だけどわたし、本当は大嫌いなんだもの。サンドウィッチ……」
「サンドウィッチが……大嫌い!?」
日頃から嫌いな食べ物は一切ないと豪語していたヨシネさんの爆弾発言にメンバー全員が凍り付く。すると突然うしろの席に座っていた老婆が叫んだ。
「どうせあたしゃ、嫌われ者だよ!」
入口を飛びだすなりほうきに乗って飛び去った老婆。
老婆はウィッチ=魔女という説で盛り上がり、親睦を深めた。
ファンタジー
公開:24/05/01 19:16
☆やコメントありがとうございます✨
以前のアカウントにログインできなくなってしまい、つくりなおしました。
清流の国ぎふショートショート文芸賞 入選
ときどき短編〜長編も書いています(別名義もあります)
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