銀の指輪、金の指輪
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森のなかを散策中、沼のほとりで休憩することにした。
ぽちゃんと沼から音がする。魚でもいるのだろうかと覗きこむ。
そのとき、いきなり魚が湖から飛び出してきた。
驚いたはずみで、私の指からダイヤモンドの指輪が沼へ落ちた。
大事な指輪なのにどうしよう。
すると、人間の姿をした髪の長い女性が沼から現れた。
「私は神様です。あなたが落としたのは、この銀の指輪ですか」
「いいえ違います」
「それでは、この銀の指輪ですか」
「いいえ違います」
「あなたは正直者ですね。この銀と金の指輪を差し上げましょう」
銀と金の指輪だけを私へ渡すと、沼の中へ戻っていってしまった。
女性は、大声で叫んだ。
「ちょっと、私が落としたのはダイヤモンドの指輪なんですけど。この指輪、どっちも安いメッキじゃないの」
呆然としている女性が、沼のほとりの看板に気づいた。
「神様詐欺グループ出没。注意!!」
あの魚も仲間だったのだ。
ぽちゃんと沼から音がする。魚でもいるのだろうかと覗きこむ。
そのとき、いきなり魚が湖から飛び出してきた。
驚いたはずみで、私の指からダイヤモンドの指輪が沼へ落ちた。
大事な指輪なのにどうしよう。
すると、人間の姿をした髪の長い女性が沼から現れた。
「私は神様です。あなたが落としたのは、この銀の指輪ですか」
「いいえ違います」
「それでは、この銀の指輪ですか」
「いいえ違います」
「あなたは正直者ですね。この銀と金の指輪を差し上げましょう」
銀と金の指輪だけを私へ渡すと、沼の中へ戻っていってしまった。
女性は、大声で叫んだ。
「ちょっと、私が落としたのはダイヤモンドの指輪なんですけど。この指輪、どっちも安いメッキじゃないの」
呆然としている女性が、沼のほとりの看板に気づいた。
「神様詐欺グループ出没。注意!!」
あの魚も仲間だったのだ。
ファンタジー
公開:24/04/30 17:00
更新:24/04/30 17:12
更新:24/04/30 17:12
400文字という制限のなかで、あれこれと言葉を考えるのが楽しいです。最近では、54字の物語を書くことにもハマっています。
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