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(ヤバい!明日締切なのにまだ1枚も書けていない!)小説家の田中は窮地に立たされていた。絶体絶命のピンチ!(散歩すれば何かアイデアが思い浮かぶかも)
夜の公園。ベンチに座り頭を抱える田中。砂場の向こうの生い茂った草むらに、青白い光が見える。気になり草むらをかき分けて進むと、美しい泉が現れた。田中は泉に近づき手を洗った。
家に帰ると次々にアイデアが浮かび、面白いほど筆が進んだ。何とか締切に間に合い、小説も編集者から好評だった。以来、田中はアイデアに詰まると泉へ手を洗いに行った。そして人気作家となった。
ある日、編集者との打ち合わせ中に作家の鈴木を見かけた。売れっ子だったが、顔色が悪く今は見る影もない。編集者が小声で言った。「鈴木先生、最近スランプなんです。アイデアを思いついてもすぐ忘れるって。ノートに書いても消えるとか、誰かに盗まれてるみたいとか言ってて。ヤバいっしょ」田中は背筋が凍った。
夜の公園。ベンチに座り頭を抱える田中。砂場の向こうの生い茂った草むらに、青白い光が見える。気になり草むらをかき分けて進むと、美しい泉が現れた。田中は泉に近づき手を洗った。
家に帰ると次々にアイデアが浮かび、面白いほど筆が進んだ。何とか締切に間に合い、小説も編集者から好評だった。以来、田中はアイデアに詰まると泉へ手を洗いに行った。そして人気作家となった。
ある日、編集者との打ち合わせ中に作家の鈴木を見かけた。売れっ子だったが、顔色が悪く今は見る影もない。編集者が小声で言った。「鈴木先生、最近スランプなんです。アイデアを思いついてもすぐ忘れるって。ノートに書いても消えるとか、誰かに盗まれてるみたいとか言ってて。ヤバいっしょ」田中は背筋が凍った。
ホラー
公開:24/05/02 19:45
更新:24/05/02 19:46
更新:24/05/02 19:46
奈良県出身、神奈川県在住の放送作家です。趣味で投稿始めました。ブラックユーモアが好きです。宜しくお願いします。
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