猫と僕
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職場でミスをして上司に叱られた。
逃げるように会社を後にした。
気持ちがもやもやして、気分が落ち込んでいた。
こんなことで、めげている自分が嫌になる。
そんな暗い気持ちでうつむいたまま、自転車を漕いで家路につく。
ふと顔を上げると、前方を猫が歩いていた。そして立ちどまった。どうやら道を横断したいのだろう。
尻尾をぴんと立てている。まるで新一年生の挙手みたいだ。
僕はペダルを踏む足を止め、猫の少し手前で止まる。
猫が道を渡った。
自転車を再び漕ぐ。少しして振り返ると、猫もこちらを見ている。
その猫が頭を少し下げた。ぺこりとお辞儀をしているようにも見えた。
思わず、僕の口角が上がる。そんな自分に安心する。
こんな小さなことで笑う余裕があるんだ。
ペダルを漕ぐ僕の足に力が入る。しっかり前を向いて進む。
明日、上司にきちんと謝ろう。
逃げるように会社を後にした。
気持ちがもやもやして、気分が落ち込んでいた。
こんなことで、めげている自分が嫌になる。
そんな暗い気持ちでうつむいたまま、自転車を漕いで家路につく。
ふと顔を上げると、前方を猫が歩いていた。そして立ちどまった。どうやら道を横断したいのだろう。
尻尾をぴんと立てている。まるで新一年生の挙手みたいだ。
僕はペダルを踏む足を止め、猫の少し手前で止まる。
猫が道を渡った。
自転車を再び漕ぐ。少しして振り返ると、猫もこちらを見ている。
その猫が頭を少し下げた。ぺこりとお辞儀をしているようにも見えた。
思わず、僕の口角が上がる。そんな自分に安心する。
こんな小さなことで笑う余裕があるんだ。
ペダルを漕ぐ僕の足に力が入る。しっかり前を向いて進む。
明日、上司にきちんと謝ろう。
その他
公開:24/04/27 16:29
更新:24/04/27 17:14
更新:24/04/27 17:14
400文字という制限のなかで、あれこれと言葉を考えるのが楽しいです。最近では、54字の物語を書くことにもハマっています。
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