発うた
2
4
かつて一世を風靡した、携帯電話の着うたから20年。令和の時代に新サービスの発うたが配信開始となった。
電話を受ける側の着信音ではなく、掛ける側の呼び出し音を好みの歌にカスタマイズする発うたは、周囲の状況に気兼ねせず、自身が掛けたいタイミング・音量で聴ける利便性が顧客ニーズにマッチし、ネオ平成レトロとしてブームを巻き起こした。
人気アーティストの新曲や懐かしのJ-pop 、公然と流すには勇気が要るニッチな推し歌。多彩なコンテンツが並ぶ中、ブームの引き金となったのは、意外な事に歌ではなかった。
コロナ禍から数年続く自粛期間、鉄オタや旅行マニアが慰めに聴いた、全国のご当地駅メロや空港・観光バスなどのアナウンスだ。
移動制限が解除され、観光地に賑わいが戻った今も、これら旅行系発うたは、通勤や仕事の憂鬱をアクティブに変え、ドラマチックな通話を演出する出発の音色として、働く大人達の日常を彩っている。
電話を受ける側の着信音ではなく、掛ける側の呼び出し音を好みの歌にカスタマイズする発うたは、周囲の状況に気兼ねせず、自身が掛けたいタイミング・音量で聴ける利便性が顧客ニーズにマッチし、ネオ平成レトロとしてブームを巻き起こした。
人気アーティストの新曲や懐かしのJ-pop 、公然と流すには勇気が要るニッチな推し歌。多彩なコンテンツが並ぶ中、ブームの引き金となったのは、意外な事に歌ではなかった。
コロナ禍から数年続く自粛期間、鉄オタや旅行マニアが慰めに聴いた、全国のご当地駅メロや空港・観光バスなどのアナウンスだ。
移動制限が解除され、観光地に賑わいが戻った今も、これら旅行系発うたは、通勤や仕事の憂鬱をアクティブに変え、ドラマチックな通話を演出する出発の音色として、働く大人達の日常を彩っている。
その他
公開:24/04/29 13:27
月の音色
月の文学館
テーマ:出発の音色
創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
https://amzn.to/32W8iRO
ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
ログインするとコメントを投稿できます