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スマホが鳴った。いつまで経っても鳴り止まない。隆は仕方なく目を覚まし手に取った。午前三時だ。
「もしもし、誰? 何時だと思ってんの」
「そんなこと知るか。こっちは戦争中なんだよ。あんたのせいで」
「はっ、意味わかんないし」
「あんたが五十歳の時に開発したAIチップにバグがあったんだよ。そのせいで世界中が戦争になってるんだ。過去のあんたなら、まだ何とかできるだろ、親父。あー、時空間通話がきれる、頼んだぞー」電話は突然切れた。
「えっ、おい、親父って? 俺まだ十九で独身だけど」
隆はイタズラ電話だと腹を立て、再びベッドに潜り込んだ。朝になって、どう考えても理解できず友達に相談をした。
「それって、もし本当だとしたら隆じゃなくて、コンピューター好きの一郎のことなんじゃないか」そう言われ、一郎とスマホの番号が一つ違いだということを隆は思いだした。
三十一年が経過した後、隆たちは戦争に巻き込まれた。
「もしもし、誰? 何時だと思ってんの」
「そんなこと知るか。こっちは戦争中なんだよ。あんたのせいで」
「はっ、意味わかんないし」
「あんたが五十歳の時に開発したAIチップにバグがあったんだよ。そのせいで世界中が戦争になってるんだ。過去のあんたなら、まだ何とかできるだろ、親父。あー、時空間通話がきれる、頼んだぞー」電話は突然切れた。
「えっ、おい、親父って? 俺まだ十九で独身だけど」
隆はイタズラ電話だと腹を立て、再びベッドに潜り込んだ。朝になって、どう考えても理解できず友達に相談をした。
「それって、もし本当だとしたら隆じゃなくて、コンピューター好きの一郎のことなんじゃないか」そう言われ、一郎とスマホの番号が一つ違いだということを隆は思いだした。
三十一年が経過した後、隆たちは戦争に巻き込まれた。
SF
公開:24/04/25 08:13
更新:24/07/11 08:30
更新:24/07/11 08:30
IT業界を卒業し、小説執筆中です。
普段はnoteでショートショートを投稿しながら、AmazonとAppleと楽天で小説、実用書の電子書籍を販売中です。
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