魔女の簪
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春には、魔女の簪と呼ばれる石を見かけることがよくある。名前の通り、髪に挿す簪のような形をした石だ。
かつて春を運ぶ仕事をしていた魔女が、仕事中にうっかり落とした簪。その子孫たちが、魔女の簪なのだと言われている。
魔女の持ち物の子孫だからか、昼間はどこを探しても見当たらず、夜にだけその姿を現すという特徴がある。
色合いは、朱色と青色の二種がある。どちらも石屋に頼んで研磨してもらい、お護りにすることが多い。知り合いにも、ペンダントにしてぶら下げている魔女が何人もいる。
考えてみると、簪と呼ばれていながら、髪に挿している魔女は見かけたことがない。
ある魔女は、髪に挿すと重いんだと言っていた。簪とは言いながら石だ。頭に挿していると、重たくて疲れてしまうのかもしれない。
私自身は、魔女の簪を扱わないが、春の夜道を彩る朱や青の簪を目で見て楽しんでいる。
かつて春を運ぶ仕事をしていた魔女が、仕事中にうっかり落とした簪。その子孫たちが、魔女の簪なのだと言われている。
魔女の持ち物の子孫だからか、昼間はどこを探しても見当たらず、夜にだけその姿を現すという特徴がある。
色合いは、朱色と青色の二種がある。どちらも石屋に頼んで研磨してもらい、お護りにすることが多い。知り合いにも、ペンダントにしてぶら下げている魔女が何人もいる。
考えてみると、簪と呼ばれていながら、髪に挿している魔女は見かけたことがない。
ある魔女は、髪に挿すと重いんだと言っていた。簪とは言いながら石だ。頭に挿していると、重たくて疲れてしまうのかもしれない。
私自身は、魔女の簪を扱わないが、春の夜道を彩る朱や青の簪を目で見て楽しんでいる。
ファンタジー
公開:24/04/22 07:56
春の季語
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