旅立ち
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色鮮やかに光る観覧車に乗った。一番上まで行くと、赤と青に点滅する小さな家を見つけた。園内の賑やかな場所からやや離れたところにある。少し気になったので、観覧車から下りた後、そこへ向かうことにした。
それは木目調の寄木細工の家だった。奇抜であまり見ないデザインだ。これも何かのアトラクションかなと思い、恐る恐る入ってみる。
中は普通の家と同じ間取りで、日常の家具が設置されている。特に何も起きず、なんだか不法侵入している気分になったので、家から出ることにした。
ところが、ドアが開かない。
すると、後ろの部屋から物音がした。誰かいると確信した私は、助けてもらおうとそこへ出向いた。
コンコン。
「誰かいませんかー?」
「…わしじゃよ」
「…え?」
ドアが開くと、死んだはずの祖父が笑顔で立っていた。
「まだ理解できんかもしれんが、この遊園地は、君の思い描いとった天国なんじゃよ」
それは木目調の寄木細工の家だった。奇抜であまり見ないデザインだ。これも何かのアトラクションかなと思い、恐る恐る入ってみる。
中は普通の家と同じ間取りで、日常の家具が設置されている。特に何も起きず、なんだか不法侵入している気分になったので、家から出ることにした。
ところが、ドアが開かない。
すると、後ろの部屋から物音がした。誰かいると確信した私は、助けてもらおうとそこへ出向いた。
コンコン。
「誰かいませんかー?」
「…わしじゃよ」
「…え?」
ドアが開くと、死んだはずの祖父が笑顔で立っていた。
「まだ理解できんかもしれんが、この遊園地は、君の思い描いとった天国なんじゃよ」
ファンタジー
公開:24/04/21 23:41
2023/10/19に参戦した新参者です。忌憚のないコメントお待ちしております。
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