未来がみえる観覧車

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高二の夏。仲良い同級生と遊園地に来た。あっという間に暗い時間。「これで最後だね」なんて会話をしながら観覧車に乗った。「私の両親ね、この観覧車が止まったおかげで告白し合って、恋人になったそうだよ」と彼女は言った。その後ここから外をみると、ボロボロだった乗り物が全部立派になって輝いてみえたそうだ。「興奮して瞳孔開いたから外の景色がそう見えたのか?」なんて僕は言っていたのに。途中でガタンと音がなって止まった。さっき彼女が話していたことが頭をよぎる。実はずっと彼女が好きだ。今告白するタイミング?「僕も告白していい?」「何を?」「恋人になりたいから……」「えっ? 私たち、もう付き合ってるじゃん」「そうなの?」「違うの?」そうだったのか。外を見た。乗り物は何もなかった。観覧車を降りると立派な乗り物がいつも通りあった。「また来ようね!」「うん」この遊園地はいつなくなるんだろう。彼女と最後まで見守ろう。
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公開:24/04/20 09:48
更新:24/04/20 15:52

立坂雪花( 北海道 )

Web小説2年生。言われて心に残っているのは作品を通して〝心に良い影響〟をもらえましたって言葉。文章でもそう思ってくれたらいいなぁ。フリー役者として映画CMなどにも出演しております。映像を撮ったり編集も好き。歴20年。北海道。恋愛、ファンタジー、青春、BLなどピュアなお話書いてます。
他サイトで受賞、オススメ多数ありです。よろしくお願いいたします!

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