運命の赤い糸
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自分の運命の人が分かればいいのに。
はじめから運命の人が分かっていれば、別れることにもならないし傷つくこともなくなる。
そう思って私は運命の赤い糸を見ることができる装置を発明した。
残念なことに、その時に付き合っていた彼とは赤い糸がつながっていなかった。
大好きな彼だったけれど、別れることにした。
そして、赤い糸がつながっているが、それほど好きでもない人と付き合って結婚することになった。
子どもが生まれ、孫が生まれて、老人と呼ばれる年齢になった。
運命の人と結婚したので、山もない谷もない平坦な人生だった。
でも、今になって思う。
波乱のない人生なんてつまらない。
人との別れや悲しみも人生の大事なエッセンスなのだ、今になって分かった。
はじめから運命の人が分かっていれば、別れることにもならないし傷つくこともなくなる。
そう思って私は運命の赤い糸を見ることができる装置を発明した。
残念なことに、その時に付き合っていた彼とは赤い糸がつながっていなかった。
大好きな彼だったけれど、別れることにした。
そして、赤い糸がつながっているが、それほど好きでもない人と付き合って結婚することになった。
子どもが生まれ、孫が生まれて、老人と呼ばれる年齢になった。
運命の人と結婚したので、山もない谷もない平坦な人生だった。
でも、今になって思う。
波乱のない人生なんてつまらない。
人との別れや悲しみも人生の大事なエッセンスなのだ、今になって分かった。
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公開:24/04/21 13:54
400文字という制限のなかで、あれこれと言葉を考えるのが楽しいです。最近では、54字の物語を書くことにもハマっています。
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