フルーツランド

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 20XX年。ある日を境に、地球上の果物が急激な突然変異をした。突如として巨大化したのだ。
 人類はそれを利用して、遊園地を作った。名前はフルーツランド。
 巨大なオレンジの観覧車。リンゴのジェットコースターに、モモのコーヒーカップ。
 遊園地の中は果物の甘酸っぱい香りに満たされている。

「なんで、果物で遊園地を作ったの?」
 僕は、フルーツランドを作った友人に訊いた。
「なんでって、おもしろそうだったから?」曖昧な返答。
「巨大な果物で遊具なんて作っても、すぐに消耗して交換しなきゃいけなくなるだろ」
 リンゴはすり減り、オレンジは果汁が滴る。
「その通り」彼は笑う。
「じゃあ、なんで?」
「大きな果物を加工するには、どれだけ大きな工場を作っても足りない。お金はかかるし維持も大変。……だけど」
 手に持ったフルーツジュースを飲み、言う。
 ここならお金を稼ぎながら、加工ができるんだよ。
ファンタジー
公開:24/04/19 21:52
更新:24/04/19 22:16
フルーツ 遊園地 プチコン

たけなが


たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!

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