エキストラ

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「遊園地のエキストラですよ」
 仕事内容を見ると簡単そうだ。コースターには叫びながら乗る。何かを食べながら歩き回ったり行列に並んだりする。遊園地内、全て乗り放題でフリードリンク&フード。
 俺の他にも数百人集まっていた。入場すると、既に園にはお客がいたが、同じように動いているから、あいつらもエキストラだな。
 何度もコースターやメリーゴーランドに乗って、アイスを食べて、ウロウロして、あちこちで「イエーイ」知らないヤツらと笑い合った。
 どこで撮影があるのだろう。園には、俺達のようなエキストラばかりが遊び歩いていた。
 いつまでこのバイト続くのだろう。

「これが地球の遊園地、本物の観客付きです。リビングに置くと楽しいですよ」
 スーツ姿の男性が開いた箱の中には遊園地。そこには多くの人達が笑いながら遊んでいた。
「もっと、にぎやかにしますか。観客を増やしましょう。ええ、簡単に補充できますよ」
SF
公開:24/04/16 01:20
更新:24/04/18 01:48

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