迷子のサガタミツミちゃん

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SNSがバレてクビになった。人生迷子の私は、気分転換で行った地元の遊園地で求人が出ていたので働くことにした。
客少ないし先輩イケメンだし最高かよと思ったけど、連休は忙しいし先輩は私への引き継ぎが済んだら転職すると言う。小ちゃな空中ブランコの操作方法を聞きながら、今日で辞めようと考えているときだった。
甲高くヒビ割れた気持ち悪いアナウンスが流れた。
『迷子ノゴ案内です。赤いワンピースをお召シニなったSちャンを見かけた方は従業員まデお知らセ下さい』
先輩の表情が曇る。
「今の、気にしないで。時々勝手に流れる」
「勝手に? 怖ッ」
「で、あれがS」
乱れた髪とワンピースをなびかせながら、オバさんが滑るように横切った。何か恨み言を叫んでいた。
「ひぃ!」
「生き霊なんだって。人生に迷ってるらしいけど、文句ばっか言って甘えて逃げてんだ」吐き捨てるみたく言う。「嫌いだ」
私は、先輩の目が見られない。
ホラー
公開:24/04/10 19:26
更新:24/04/17 12:23

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