クレイジーライン
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辺鄙な地元に、遊園地ができたと彼女から聞いた。
デートといえばカラオケか居酒屋くらいしかなかったので、二人で行ってみることにした。
豪華なゲートに、観覧車やジェットコースターが並んでいた。
その中に一際行列ができている場所があった。
「クレイジーライン」の看板に、3時間待ちと書かれていた。
並んでみると外国人ばかりだった。
「いまはインバウンドだからな」
出口から出てきたであろう外国人は
「クレイジー!クレイジーピーポー!」と叫んでいる。
こんなこともあろうかと用意しておいたうんちく話を彼女に話しながら待っていると、
「はい、ありがとうございましたー」
「え?おわり?、なにこれ?」
スタッフに尋ねると、
「日本の行列を体験するアトラクションです。日本文化を学べると外国の方に人気ですよ」
唖然として、彼女を連れて帰るとこう言われた。
「行列より、あんたのうんちくのほうがクレイジーよ」
デートといえばカラオケか居酒屋くらいしかなかったので、二人で行ってみることにした。
豪華なゲートに、観覧車やジェットコースターが並んでいた。
その中に一際行列ができている場所があった。
「クレイジーライン」の看板に、3時間待ちと書かれていた。
並んでみると外国人ばかりだった。
「いまはインバウンドだからな」
出口から出てきたであろう外国人は
「クレイジー!クレイジーピーポー!」と叫んでいる。
こんなこともあろうかと用意しておいたうんちく話を彼女に話しながら待っていると、
「はい、ありがとうございましたー」
「え?おわり?、なにこれ?」
スタッフに尋ねると、
「日本の行列を体験するアトラクションです。日本文化を学べると外国の方に人気ですよ」
唖然として、彼女を連れて帰るとこう言われた。
「行列より、あんたのうんちくのほうがクレイジーよ」
ファンタジー
公開:24/04/10 17:48
更新:24/04/10 17:55
更新:24/04/10 17:55
ご覧いただきありがとうございます。
俳優業の傍ら、趣味でショートショートを製作しています。
田丸先生の書籍を読んでから、楽しく作っております。
ご意見、ご感想いただけると嬉しいです。
名作文学の朗読Youtubeを行っています。
『http://www.youtube.com/@akky_roudoku』
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