秘密基地

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僕の家には押し入れがある。二段になってるやつ。
そんなものがあれば当然、国民的に大人気な某猫型ロボットに憧れるもの。
タオルケットとスタンドライトをこっそり押し入れに持ち込んで、漫画を読み漁り、おやつを食べたり。
不思議なロボットはいないけど、それだけで充分だった。

しかし、そんな日々は長く続かなかった。

僕の秘密基地は、奪われてしまったから。
黒く蠢く、アイツらに。
原因はお菓子の食べかすをそのまま放置していたかららしい。
僕はこっぴどくお母さんに叱られて、秘密基地への立ち入りは禁止となったのだ。
その他
公開:24/04/12 07:39

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