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王様は遊園地が大好きだった。だからその国にはたくさんの遊園地がある。山を切り崩し、畑を潰し、湖を埋立て、次々と遊園地を作った。十分過ぎる遊園地があるのに、王様はこれまでにない素晴らしい遊園地を新たに作るよう命じた。
ある日、若者がやってきた。
「王様を素晴らしい遊園地へお連れします」
そう言うと案内した。
「ここです」
若者が言うと、同行した大臣が怒り出した。
「おい『賢い者にしか見えない遊園地です』とでも言うつもりか。ただの山じゃないか」
若者は答えた。
「そんなことは言いません。この山には森があり、小川も流れています。花が咲き、山菜も採れます。自然のままの山こそが素晴らしい遊園地だと、私は思うのです」
王様は頷いた。
「そうであった。私も子供の頃、山や川で遊ぶのが楽しみだった。自然を壊して遊園地を作ってきたが、もうそんなことはやめよう」
王様は若者に褒美を与え、遊園地大臣に任命した。
ある日、若者がやってきた。
「王様を素晴らしい遊園地へお連れします」
そう言うと案内した。
「ここです」
若者が言うと、同行した大臣が怒り出した。
「おい『賢い者にしか見えない遊園地です』とでも言うつもりか。ただの山じゃないか」
若者は答えた。
「そんなことは言いません。この山には森があり、小川も流れています。花が咲き、山菜も採れます。自然のままの山こそが素晴らしい遊園地だと、私は思うのです」
王様は頷いた。
「そうであった。私も子供の頃、山や川で遊ぶのが楽しみだった。自然を壊して遊園地を作ってきたが、もうそんなことはやめよう」
王様は若者に褒美を与え、遊園地大臣に任命した。
その他
公開:24/04/11 20:08
更新:24/04/13 22:36
更新:24/04/13 22:36
2023年10月から参加しています。作品を読んでいただき、ありがとうございます。
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