それは、何でもない特別な日
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『ケーキは特別な日に食べるもの』
それが我が家の決まりだった。
誕生日だったり、クリスマスだったり、入学式や卒業式。
そういう時のお楽しみ。
長い間そんな習慣がついていたから、独り立ちして家を出てからも、なんでもない日にケーキを食べることはなかった。
そんな私は今、ケーキ屋の中で色とりどりのケーキを眺めている。
何かいいことがあったわけでも、特別な日でもない。
ふと、気が付くと足がこの店に入っていた。
宝石の様に輝くフルーツに目が釘付けになる。そういえば、今までケーキは買ってもらったものばかり。自分で選んだことなんて無かった。
「…たまには、良いかな」
誕生日でも、クリスマスでもない。入学式や卒業式でもない。そんな何でもない日だけど。
きっと今日は特別な日になる気がした。
それが我が家の決まりだった。
誕生日だったり、クリスマスだったり、入学式や卒業式。
そういう時のお楽しみ。
長い間そんな習慣がついていたから、独り立ちして家を出てからも、なんでもない日にケーキを食べることはなかった。
そんな私は今、ケーキ屋の中で色とりどりのケーキを眺めている。
何かいいことがあったわけでも、特別な日でもない。
ふと、気が付くと足がこの店に入っていた。
宝石の様に輝くフルーツに目が釘付けになる。そういえば、今までケーキは買ってもらったものばかり。自分で選んだことなんて無かった。
「…たまには、良いかな」
誕生日でも、クリスマスでもない。入学式や卒業式でもない。そんな何でもない日だけど。
きっと今日は特別な日になる気がした。
その他
公開:24/04/09 07:32
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