お猿のかごや

家でテレビを観ていると、突然外からエッサホイ・ホイサッサと掛け声が聞こえた。何事かと窓を開けてみると、二匹の猿らしき者がまるで童謡の様に、籠を担いで通り過ぎるのが見えた。

誰かが、ぬいぐるみでも着て面白半分に遊んでいるのかなと思ったが、確認したくて直ぐに玄関を飛び出し後を追ってみた。すると向こうも振り返ってこちらを見たが、赤い顔だ、これは間違いなく本物の猿が籠を担いでいる。何の為に何を運んでいるかを知りたくて、すみませ～んと声を掛けるもこちらを無視してホイサッサと遠ざかって行く。意外に早くて自転車以上の速度で直に見えなくなった。
家に戻り調べてみると、猿に出会った時は、多くの場合は移動の最中なので、餌を与えず刺激しなければ自然に立ち去ります。
むやみに怖がらず、落ち着いて行動して下さい。籠を担いでいる場合は人々の苦悩や悲しみを集めて山に捨てに行く途中ですと自治体のHPには記載されていた。