あの人の中から消えた日

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別に未練があった訳でも、ヨリを戻したい訳でもない。

ただ、なんとなく、飼っていた猫のことが気になってアカウントを覗いただけだった。

今までは見知った床に見知った景色の見える窓。私がプレゼントしたマグカップや猫用玩具の写真が並んでいるだけで、変わらない日々を過ごしているらしかった。
少し前までは日常に溢れていた物たちの、まだ私が恋人だった頃の物の写真しかなかったはずだ。

ふと、最近になって覗いてみると、
知らない景色の見える窓。知らない床。
知らない家具がたくさん写っていて。

あの人の中からやっと私が消えたんだなと感じた。もうきっと、私も覗く事はないだろう。なんとなく、そう思った。
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公開:24/04/06 01:22
更新:24/04/06 01:48

紡木よすみ( 関東 )

すきなものを、すきなように。
 

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