小児科医の考える遊園地

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コロナ禍で病院の受診離れが起き、子どもの予防接種率が下がっている。これは由々しき事態。そんな時、一緒に有給休暇を取り遊園地に行っていた小児科医の先輩が、こんな事を言い出した。
「乗り物の順番待ちの時や食事の合間に遊園地で予防接種をするのはどうだろう?」
そしてすぐさま医局に電話をかけ、自分のアイデアを伝えた。電話に出たのは医局長ではなく、お堅い小児科教授。小児科教授は先輩の話を聞くなり、「休みの日ぐらい仕事を忘れろ!」と言い、さらに私と先輩の二人を有休明けに教授室に来るように言ったのだ。
これは怒られることが確定している……そう思っていたのだが、実際は全く違った。
「遊園地は病院と国の管轄が違うため、あそこでは予防接種はできない。しかし、発想はおもしろい。また思いついたら言ってくれ」
全くの拍子抜け。しかし、上に立つ人は色々なことを考えているようだ。私も子どもたちのために頑張らなければ。
ファンタジー
公開:24/04/03 09:20
更新:24/04/06 18:24
医療コラムニスト 小児科医 小児科専門医 小児科 子ども 予防接種 教授 休日 遊園地

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